飯舘村の時系列整理(注:未完成。整理中です)

3月11日 
東日本大震災が発生。※政府発表ではこの時4号炉で火災。

3月12日 
福島第一原発1号炉水蒸気爆発。

3月14日 
11:00頃 3号炉水蒸気爆発。

3月15日 
11:00 政府が「2号炉で爆発」と発表。また「震災発生時に4号炉使用済み核燃料プール温度上昇し火災発生していた」ことも発表。
夕方〜夜に放射線量急上昇。役場前で45μSv/h。

3月16日 
放射線飯舘村役場前にて30〜40μSv/hを観測。
※16日時点ではまだ草野小学校、臼石小学校、飯樋小学校、いちばん館、までいな家にて津波被災者の受け入れ行っていた。
糸永氏の報告より
「糸長が、山形県飯豊町長と飯舘村長に携帯電話連絡して、放射能汚染の心配な子ども達の避難引き受けの可能性を打診して可能な状況となり、スムーズに行くことを祈っています。飯舘村村長も、村民の移動先の市町村を探している状況でもありました。」

3月17日


3月18日
村の報告「<決定事項>・ 住民の安全を確保するため、飯舘村として集団自主避難を決定した。・集団避難先は、栃木県鹿沼市、県立南体育館(1,800人)・計画輸送人員数は約2,000人・ 輸送手段は、大型バスで、陸上自衛隊福島駐屯、飯舘村スクールバス、民間バスを、県の責任で実施を手配している。・自主避難を希望している住民は、自己責任で避難していただく。」
11:00 放射線量:役場前にて20μSv/h。

村の報告「村民の中には、親戚知人宅などへの自主避難した者が約3割はいるという風評だが、実態は現在行政区長と消防団で調査中である。」

夕方 栃木県鹿沼市への避難の各地区説明会開催。
糸永氏の報告より
飯舘村の自主的集団避難を明日午後に決行する地区説明を終え、事務所にもどって来ました。住民の深刻な心配は、親戚や知人が多くいる南相馬市民の情報として、既に避難した世帯の火事場泥棒が横行している、家を留守にするとそれが怖いので避難したくて出来ない、というものです。」

村営の特養老人ホームで避難しないことを決定
所長の三瓶氏「当ホームは、116 名の入所者、5 名のショートを抱えております。終末期に入っている利用者3 名、経管者15 名、リクライニング対応の利用者15 名、車いす61 名、歩行可能な方18 名です。もし非難をするとなりますと、大きなリスクを抱えることになることと合わせて、職員が分散してしまいます。したがって、緊急危難命令が出るまでは本施設にとどまる選択を職員ともども決めました。見捨てられているとは、どの職員は感じておりません。極力職員の安全も確保しながら、利用者にも安楽な日々を過ごしていただくつもりです。ライフラインは大丈夫です。薬と、兼管栄養等があれば心配はありません。そこの支援は是非声をかけていただければ幸いです。皆、冷静に対応しておりますのでご安心ください。」

3月19日
13:00 集団避難開始
村の報告「午後1時、集団避難を希望する村民等を対象に移送を開始した。第1陣の集団避難者は313人。自衛隊準備のバス3台と村のスクールバス5台で、現地の避難者支援に就く村職員3人と一緒にスクリーニング地点の福島市松川サービスエリアに向かい、スクリーニング後に鹿沼市に移動する。集団避難者の中には南相馬市双葉郡などの被災地区から村の施設「いちばん館」に一時避難していた78人も鹿沼市へ移動する。出発時は、村長はじめ村職員、支援活動にあたる村民、村の施設に残留している避難者など多くの人々が、集団避難者に皆さんが一日でも早く村に戻れることを祈り、また行路と現地での無事を願って、バスを見送った。随行する村職員は5日間交代のシフトで対応する。」

放射線

夕方に翌20日の集団避難第2陣の各地区避難者の集約。



3月20日
13:00 集団避難第2陣
村の報告「本日午後1時、第2陣の集団避難希望村民等の移送を実施した。集団避難者の中には、屋内退避地区である以外の村民も多数いる。第2陣の集団避難者は202人。自衛隊準備のバスと村スクールバスで、スクリーニング地点の松川サービスエリアに向かい、スクリーニング後に鹿沼市に移動する。新たに村職員2名が随行した。」

集団避難の終了
村の報告「・明日予定していた集団自主避難は、希望者がいないので、本日で終了する。・村外からの「新たな避難者」の村施設受け入れも本日午前で終了する。・屋内退避地区圏内にある村民が避難を希望する場合、自己責任避難の対応をお願いする。」

文部科学省の調査。「福島県東京電力福島第1原発周辺で採取した土壌中の放射性物質の調査で、北西約40キロの飯舘村内で土1キロ当たりヨウ素117万ベクレル、セシウムを16万3千ベクレル検出したと発表した。」

村長(飲料水放射能検出に際して)「20日午後10時ごろ県から電話を受けた。『恐れてていたことがついに…』と思った。深夜まで県の災害対策本部に矢のような催促を重ね、何とか残った住民(約4千人)の水を確保できた」「給水車はお断りした。お年寄りなどは取りに来られませんから。ペットボトルをいただき、20地区の責任者を通して約10トンを配った。すでに150トン確保した」



3月21日
未明 「厚生労働省は21日、福島県飯舘村の水道水から1キロ当たり965ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたと発表した。原子力安全委員会が定めた摂取制限基準の3倍超にあたる。」

村の報告「今朝6時に全職員を緊急招集し全戸に水を配給した。住民への水の供給量は10t。職員が各戸を巡回し在宅人数を確認して、一人当たり500mlのペットボトル6本=3リットルを配達」

放射線村役場前12μSv/h

水の放射線:「滝下浄水場の給水は20日に965㏃/kgあったが、21日は492㏃/kgに下がった。」

東電幹部来村:村長「21日に幹部が来たので、『水道水はあるけど飲めない。後世に影響が残る可能性がある。地震で飲めなくなったのと違う』と言った。東電は言葉もなかったな」



3月22日